養蚕業復興を願って~犬山かいこ~んプロジェクト2024年2月17日~
大醐の人気ブランド「絹屋」で主役となる、天然素材のシルク。シルクはどのようにしてできているかご存じですか?
シルクは、蚕(カイコ)が羽化をする前に、蛹となった身を守るために作った繭から糸を紡いで作られています。
日本では昔、シルクを生産するために蚕を育てる、「養蚕業」が盛んでしたが、今では日本の養蚕業は衰退し、養蚕農家の数は非常に少なくなってしまっています。
株式会社大醐では、そんな歴史ある日本の養蚕業の復興を願い、2023年に新たなプロジェクトを始めました。
今回の記事では、養蚕業復興を願って行われる、新プロジェクトの紹介をしていきます。
目次
新プロジェクト発足のきっかけ
2022年に、愛知県犬山市の城下町で、「絹屋」の店舗がオープン。
昔、犬山市をはじめとする尾張北部地方は、養蚕業の非常に盛んな地域でした。
しかし、洋服の普及によるシルク需要の低下・後継者の減少・安い労働力に支えられた、外国産の安価なシルクの流入などの要因により、日本の養蚕業は急激に衰退してしまいました。
犬山城下町で「絹屋 犬山店」をはじめてから、ご近所のお客様から、シルクを繭から取り出すための「糸操り機」を譲って頂いたり、養蚕業が盛んだった頃のお話を聞くなど、犬山の養蚕業とともに歩んできた歴史・文化を感じる経験が多くありました。
そのような経験の中で、「この犬山で養蚕業を復活させたい!」という想いがつのっていました。
養蚕を復活させる第一歩として、蚕の餌となる“桑”の畑を開墾したいと考え、名古屋本社でも桑の木を育てるなどの挑戦をしていました。
そんな中、ご縁あって、犬山市今井の耕作放棄された農地2300坪をお借りすることができました。
草木生い茂る農地を、社員と賛同してくださる方々とで、開墾、そして様々な人々が集えるような場所づくりをしていきたいというプロジェクトが発足したのです。
その名も、「犬山かいこ~んプロジェクト」
プロジェクト名は「犬山かいこ~んプロジェクト」。
「蚕(カイコ)」と「開墾(かいこん)」をかけて名付けられた、楽しいプロジェクト名です。
プロジェクト発足からこれまでには、こんなことを行いました。
- 桑の葉摘み
- 桑茶づくり体験
- 除草作業
- 桑畑でBBQ
- 桑畑で焼き芋会
プロジェクトの様子は、公式インスタグラムでも紹介していますので、興味のある方は、是非チェックしてくださいね!
第3回開墾会(2024年2月17日)
筆者は、2024年2月17日(土)に行われた、第3回 桑畑開墾会に参加してきました。
今回は社員6人で、桑畑の様子を見学し、畑の整備と、炉の設置作業を行いました。
開墾作業は力仕事
長い間手を加えられず草木生い茂った農地には、自生した桑の木がたくさん生えています。
今回は、第2回に引き続き、自生した桑の木を70mから90mの高さに切る作業を行いました。
春になればこの切り株から枝が伸びて若葉をつけるので、桑の葉を利用した、新しい事業や商品開発を行っていきたいと考えています。
桑の木は密度が高くてとても固く、またノコギリについた樹液が切れ味を悪くしていくので、とても力の必要な作業でした。
4月には、社員たちで整備して太陽の光が下まで届きやすくなった畑に、さらに新しい桑の苗を植樹していく予定です。
大醐では、植樹作業をお手伝いして頂ける方を募集しています!
興味のある方は、メールもしくはお電話にて、ご連絡くださいませ。
- MAIL:info@daigojapan.jp
- TEL :052-915-5080
みんなの集まる場所づくり
かいこ~んプロジェクトの目標は、「養蚕業復興」と「みんなの集まる場所づくり」。
みんなが集まって、食べ物をつくったり、音楽を楽しんだり……
様々なイベントを行っていきたいと考えています。
今回は、「みんなの集まる場所づくり」の第1歩として、食べ物を作ったりできる「炉」の組み立てを行いました。
今回組み立てた炉が、今後どのように使われていくのか? とても楽しみですね!
今後の目標
今年は、4月に桑の苗の植樹を行い、7月頃に、桑の木から生えた青々とした葉から、お茶をつくるのが目標です。
それに先立って、先月に国産素材を使用した桑茶を発売しました。
桑の葉に、生姜と陳皮(みかんの皮)を加えた、体が温まるお茶です。
是非お試しください!